風流の初やおくの田植うた

【意味】白河の関を超え奥州路に入ると、まさに田植えの真っ盛りで農民たちが田植え歌を歌っていた。そのひなびた響きは、陸奥で味わう風流の第一歩となった。

この句が詠まれた章≫ 須賀川

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思いっきりイキに、キザに読みたい句です。

いよいよ陸奥に入って、どんな風流に出会うかと思ったら、
その最初の風流は農夫たちの歌うひなびた歌だったと。

しかもこれは句単体というよりも、芭蕉の長い台詞があって
その後に、来るんです。↓

「長途のくるしみ、身心つかれ、且は風景に魂うばわれ、
懐旧に腸を断ちて、はかばかしう思ひめぐらさず」

↑この流れがすごくカッコいいと思うんですが、
どうでしょうか?

この句が詠まれた章≫ 須賀川

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朗読・訳・解説:左大臣光永