行春や鳥啼魚の目は泪

朗読をきく

【意味】春が過ぎ去るのを惜しんで鳥も魚も目に涙を浮かべているようだ。

この句が詠まれた章≫ 千住

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まあこれは涙といっても、みんな見送ってくれているわけですよ。
ワーッと感動が高まって、その出発の、興奮の、

だから単に悲しいということではなくて、
気持ちがたかぶった上での【涙】じゃないかなと、思います。

また最終章「大垣」にあります「はまぐりのふたみに別れ行く秋ぞ」で、
「行く春」と「行く秋」が対応しているということも、
ポイントです。

この句が詠まれた章≫ 千住

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朗読・訳・解説:左大臣光永