木啄も庵はやぶらず夏木立

【意味】夏木立の中に静かな庵が建っている。さすがの啄木鳥も、この静けさを破りたくないと考えてか、この庵だけはつつかないようだ。

この句が詠まれた章≫ 雲巌寺

【無料配信中】最後の将軍・徳川慶喜~明治を生きたラストエンペラー ほか



キツツキが言うわけです。

「お、なんてこれは、落ち着いた感じの住まいだろう。
こういうものをつつくのは、無粋というものですよ。
つつくのは、よそう」

と言って、すーッと飛んでいく…

まあ、そんな風流な鳥がいるとも思えないんですけど、
そう思わせるほど、落ち着いた、
たたずまいということです。

この句が詠まれた章≫ 雲巌寺

【無料配信中】最後の将軍・徳川慶喜~明治を生きたラストエンペラー ほか


朗読・訳・解説:左大臣光永