暫時は滝にこもるや夏の初
【意味】滝の裏の岩屋に入ったこの状況を夏行(げぎょう)の修行と見立ててしばらくはこもっていようよ。
この句が詠まれた章≫ 日光
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涼しい水しぶきが吹きかかってくるような句です。
二句目の「こもるや」が発音してとても気持ちよかったです。
なんというか、舌の上で気持ちよくクルッと言葉がまわるかんじ。
そして芭蕉が、己の風流な感覚につくづく満足しながら詠んでいる、
「ふ…われながら酔狂なことよ」とか言ってニンマリしている、
そんな芭蕉の横顔を思いうかべながら読みました。
この句が詠まれた章≫ 日光
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朗読・訳・解説:左大臣光永