波の間や小貝にまじる萩の塵

【意味】波打ち際の波の間をよく見ると、小貝に混じって赤い萩の花が塵のように散っている。

この句が詠まれた章≫ 種の浜


波の間にちららちと見える萩の花の赤。
イメージが浮かびやすい句です。

萩は、和歌や俳句にとてもよく詠まれる植物です。

万葉集には141首も採られています。
植物を詠んだ歌の中で最多です。
次が梅。119首です。

それに対し漢詩で萩を詠んだものは、
ぼくは聞いたことが無いです。

萩好きは日本人特有のことなんでしょうか。

この句が詠まれた章≫ 種の浜

朗読・訳・解説:左大臣光永