名月や北国日和定なき

【意味】今夜は中秋の名月を期待していたのに、あいにく雨になってしまった。本当に北国の天気は変わりやすいものなのだな。

この句が詠まれた章≫ 敦賀


直前の句が、 「月清し遊行のもてる砂の上」 です。

月がさやかに白砂を照らしている。

ところがこの句では雨が降り、
月の姿を拝めない…。
そのギャップ。

「ガッカリ」という感じで、
肩を落として読むがいいと思います。

この句が詠まれた章≫ 敦賀

朗読・訳・解説:左大臣光永