さみだれを集めて早し最上川

【意味】降り注ぐ五月雨はやがて最上川へ流れこみ、その水量と勢いを増し、舟をすごい速さで押し流すのだ。

この句が詠まれた章≫ 最上川


スピード感のある句です。特に「早し」がきいてます。この「はやし」さえカッコよく発音できれば、ぼくはもう満足です。

「ハヒフヘホ」はムダに息が抜けやすい音なので、注意です。「母」とか、特に難しいと思うんですよ。最初の「ハ」で息が抜けて、「はふぁー」になっちゃうので。ぼくだけかもしらんですが。

で、川下りの詩といえば、↓

李白「早発白帝城」 「峨眉山月の歌」
↑李白のこの二篇です。芭蕉とはまた違ったスケールのデカさがあります。ぜひ聴いてみてください。

この句が詠まれた章≫ 最上川

朗読・訳・解説:左大臣光永