わせの香や分入右は有磯海

【意味】北陸の豊かな早稲の香りに包まれて加賀の国に入っていくと、右側には歌枕として知られる【有磯海】が広がっている。

この句が詠まれた章≫ 那古の浦


すごく健康的な、エネルギーに溢れた句だと思います。
稲のウワッと迫る、そのニオイをイメージしながら、読みます。

この句はどうしても結句の「海」が小声になっちゃって困ります。
二句までに気合を入れすぎて、結句までエネルギーが持たんのです。

この句が詠まれた章≫ 那古の浦

朗読・訳・解説:左大臣光永