荒海や佐渡によこたふ天河
【意味】新潟の荒く波立った海の向こうに佐渡島が見える。その上に天の川がかかっている雄大な景色だ。
この句が詠まれた章≫ 越後路
雄大な句です!初句「荒海や」からして最高に気持ちいいです!
そして「佐渡によこたうぅぅぅう」と思いっきりひねり、
頭を天空に向けて、目をうっとりと細めて、
「天の川」と、美しい天の川をイメージしながら、発音するのです。
ノドがジャリついていると、初句「荒海や」の「や」で声が歪むので、
ノドの調子を確かめるリトマス紙として、ぼくは使っています。
北原白秋「砂山」にはこの句の影響が感じられます。
この句が詠まれた章≫ 越後路
朗読・訳・解説:左大臣光永