雲の峰いくつ崩れて月の山

【意味】空に峰のようにそびえる入道雲が、いくつ崩れてこの月山となったのだろう。天のものが崩れて地上に降りたとか思えない、雄大な月山のたたずまいだ。

この句が詠まれた章≫ 羽黒


入道雲が崩れて山になったという、ダイナミックな句です。
そのスケールのでかさに、もう負けましたとしか言いようがありません。

特に腹の底からでかい声を出して読みたい句です。
屋外で読むと、とても気持ちがいいです。
カラスの声が入ってますが…

同じくダイナミックな句に
「暑き日を海にいれたり最上川」があります。

この句が詠まれた章≫ 羽黒

朗読・訳・解説:左大臣光永