物書て扇引さく余波哉

【意味】金沢の北枝としばらく同行してきたが、いよいよお別れだ。道すがら句を書きとめてきた扇を引き裂くように、また夏から秋になって扇をしまうように、それは心痛む別れなのだ。

この句が詠まれた章≫ 天竜寺・永平寺


喉の調子によっては初句の
「物書きて」の語尾が
「ジャリッ」とした感じになるんです。

音がひずむというか、砂利っぽいというか、
うまく言葉にできないニュアンスですが。

だからこの「物書きて」が
しっかりいい響きで発声できているか?

それが、喉の状態をはかる
ものさしに、(ぼくの場合)
なってます。

この句が詠まれた章≫ 天竜寺・永平寺

朗読・訳・解説:左大臣光永