終宵秋風聞やうらの山
【意味】裏山を吹く淋しい秋風の音を一晩中きいて、眠れない夜であったよ。一人旅の寂しさが骨身にしみる。
この句が詠まれた章≫ 全昌寺・汐越の松
一晩中秋風がびゅうびゅう吹いている、
それを寺の布団の中で心細い気持ちで、
またはちょっと風流に感じながら、聴いてる。
そんな感じで読みます。
初句「よもすがら」が気持ちいいです。
声に出して気持ちいいです。
「よもすがらァァ」と、余韻を持たせて
、
しかもだらしなく伸ばすのでなく、
適度に切るのがよいです。
この句が詠まれた章≫ 全昌寺・汐越の松
朗読・訳・解説:左大臣光永