かさねとは八重撫子の名成べし

【意味】可愛らしい女の子を撫子によく例えるが、その名も「かさね」とは。撫子の中でも花びらの重なった、八重撫子を指しているようだ。

この句が詠まれた章≫ 那須



曾良の句です。那須野で芭蕉と曾良が地元の農夫から馬を借ります。

その馬の後を追って、近所の子供が二人、付いてきました。
その一人の名が「かさね」だったのです。

内容にあわせて、やんわりした表情で、優しく読むのがいいです。

この句が詠まれた「那須」は、『奥の細道』随一の
ほのぼのムードあふれる章です。

挿絵を描くならクレヨンか、色鉛筆でタッチを活かして
描きたいような、牧歌的な章です。

この句が詠まれた章≫ 那須


朗読・訳・解説:左大臣光永